子宮頚がん予防ワクチン
子宮頚がん予防ワクチン
当院では、子宮頸がんなどのHPV感染症を予防するワクチンは、2価「サーバリックス」(GSK)、「4価ガーダシル」(MSD)、9価「シルガード®9」(MSD)の3種類のお取り扱いがございます。シルガード®9については接種医は登録制となってあり登録されています。
子宮頚がんワクチン(以下HPVワクチン)の定期接種について、国の方針により接種後の副反応の発生頻度等がより明らかになるまでの間として、1997年6月14日から定期接種の積極的勧奨を差し控えてきましたが、2021年11月15日第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、これまでのHPVワクチン接種状況や積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応が審議され、引き続きHPVワクチンの安全性の評価を行っていくことや、HPVワクチンについての情報提供を充実させていくことなど、今後の対応の方向性を踏まえ、積極的勧奨の差し控え状態を終了し、2022年4月より接種対象者に対する個別の接種勧奨を順次実施することとなりました。
子宮頚がん予防ワクチンについて
- 子宮頸がんとは、子宮の頸部にできるがんのことですが、原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものとされています。
- 子宮頸がん予防ワクチンは、HPVのうち高リスク型とされているHPV16とHPV18の感染を防止し、子宮頸がんの発生を予防するためのワクチンです。
- 子宮頸がんの原因とされる高リスク型のHPVは、現在のところ15種あるといわれています。そのうち、HPV16とHPV18は、子宮頸がん発生の約70%に関与しているとされているため、ワクチンを接種することにより、子宮頸がん予防の効果が期待されますが、このワクチンはHPV16及びHPV18以外のHPVに対しては、予防効果は確認されていません。
2-021年2月24日に子宮頚がん(HPV)9価ワクチンであるシルガード9が発売されました。シルガードは公費による接種はできませんんですべて自費による接種となります。
- このため、ワクチンを接種した方であっても、定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。
接種対象
- 公費負担による予防接種の場合
小学校6年生~高校1年生
(12歳となる年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日まで)
(上記の学年の範囲内において、市町村がそれぞれ対象者を設定しています。) - 上記以外の場合
接種スケジュール
子宮頸がん予防ワクチンは2種類あります。どちらかのワクチンを接種した後に、別のワクチンを接種することはできません。(1回目サーバリックス、2回目・3回目ガーダシルといった接種方法)
(1)サーバリックス
0、1、6ヵ月後に3回接種
(2)ガーダシル
0、2、6ヵ月後に3回接種
(3)シルガード
0、2、6ヵ月後に3回接種