ダニ脳炎ワクチン
ダニ脳炎ワクチン
当院はダニ脳炎ワクチンの接種を行っていません。
ダニ脳炎ワクチンは日本で未承認未発売です。
ダニ脳炎ワクチンは注射用不活化ワクチンです。
ダニ脳炎とは
ダニ媒介脳炎は日本ではあまり知られていませんが、世界では決してまれな病気ではありません。ダニ媒介脳炎にはいくつかの種類があり、その主なものとして、ロシア春夏脳炎、中央ヨーロッパ型ダニ脳炎があり、流行地では、この病気にかかるリスクの高い方(野外で活動する機会の多い方など)に対してワクチンの接種が行われることもあります。
ダニ脳炎の感染原因
ウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染します。ウイルスを保有したマダニがいない地域では感染がおきません。
また、感染した山羊や羊等の未殺菌の乳を飲んで感染することもあるとされています。通常、人から人に直接感染することはありません。
潜伏期間は、通常7~14日です。
ダニ脳炎の症状
中央ヨーロッパ型脳炎では、発熱、筋肉痛などのインフルエンザ様症状が出現し、2~4日間続きます。そのうちの約3分の1は、髄膜脳炎に進展し、痙攣(けいれん)、眩暈(めまい)、知覚異常などがみられます。
ロシア春夏脳炎では、高度の頭痛、発熱、悪心などの後、髄膜脳炎に進展します。発症した場合の致死率は、中央ヨーロッパ型脳炎では1~2%、ロシア春夏脳炎は20%といわれており、回復しても数割の方で神経学的後遺症がみられます。
予防接種
接種量
1歳~12歳 0.25ml
12歳以上 0.5ml
接種回数
3回
接種間隔
初回接種から1~3か月後に2回目の接種
2回目接種から9~12か月後に3回目
※ 60歳未満 5年後
60歳以上であれば3年毎に追加接種